中国語検定は、中国語学習者にとって必要不可欠な存在!その理由を解説します。
中国語検定試験は、一般財団法人日本中国語検定協会という法人が実施している検定試験です。
リスニング試験と筆記試験の2つで構成され、それぞれで基準点以上の得点を取得することで、合格となります。
中国語検定の特徴は、難易度が異なる6段階の試験が用意されていることです。
そのため、受験者は、自身の学習の程度に合わせて、段階的にレベルアップを図ることができます。
初学者から上級者まで、幅広いレベルの学習者が中国語検定を受験しています。
この点は、日本英語検定協会による英検のシステムに倣っていると言えるでしょう。
現在、中国語学習者にとって、「中国語検定」は必要不可欠な存在と断言できます!
その理由は、「問題の質が高いため、中国語を体系的に学べること」にあります!
過去問とテキストを用いた学習の過程で、文法理論の習得ができます。
【写真4.1】古風建築に設けられた壮大な装飾物。圧倒的な存在感を示している(出典:写真ac)。
私が翻訳者となるまでの学習で強く感じたことは、「語学は理論の学習から始めるべき」ということです。
昨今では、「語学はコミュニケーションを通じて身に付けるべきで、理論を学んでも実生活では使えない」という意見が一部でみられます。
これは、小中高と何年にも渡って理論学習を続けても、一向に英語を話せるようにならないことを批判的に考えて出される意見です。
実際、私も中国語はコミュニケーションから始めた結果、短期間で日常会話を話せるようになりました。
私は中国に留学して始めて中国語に触れたのですが、他の日本人留学生も同じでした。
コミュニケーションからスタートして、短期間で皆一様に中国語を話せるようになっていました。
従って、コミュニケーションを通じて語学の習得をするという意見は、それなりの説得力があります。
しかし、それは理論学習を軽視しても良い言うことには絶対なり得ません!
特に、一定以上のレベルの語学力を身に付けたいのならば、理論学習は必須です!
コミュニケーションだけで習得できるのは、せいぜい日常会話レベルまでです。
私は、英語力に関しては英検2級までしか取得していませんし、コミュニケーションを通じた訓練の経験はほぼ皆無です。
ただし、文法理論については徹底的に学びました。
その結果、辞書で知らない単語さえ調べれば、英語で書かれた文献の読解も問題無くなっています。
今後、語彙力さえ養っていけば、それなりのレベルに達すると考えています。
一方で、中国語に関しては、翻訳者となった今でも、文法理論における知識が曖昧なところがあり、理論学習を続けています。
学習効率で言えば、明らかに英語の方が効率的でした。
以上をまとめると、次のようになります。
①中国語検定は、「問題の質が高く、中国語を体系的に学べる」ため、非常におススメである
②中国語検定等で文法理論を学習しておくことは、後々役に立つ
中国語は英語に比べて教材の質・量共に少なく、体系的に学べる機会が不足しています。
そんななか、「中国語検定」を通じた学習は、大変稀少ですので、中国語の習得を考えている方は、検討する価値があると思います。