この記事では、中国語検定の3級と2級について、難易度と勉強時間を解説します。
併せて、それぞれの級に合格した場合、どのようなメリットがあるのかに関しても説明します。
これから中国語検定を受験される方々の参考になれば幸いです。
さて、中国語検定は、1級、準1級、2級、3級、4級、そして準4級の6つのレベルに分かれています。
そのなかで、「教養として中国語を修めたい場合」は、3級を目標にするのが良いと思います。
3級に合格できれば、中国語の基礎が一通りの理解ができていると言えるからです。
検定試験の実施団体である日本中国語検定協会によれば、3級合格に必要な学習時間は、200~300時間(一般大学の第二外国語における第2年度履修程度)とされています。
私の経験から言えば、中国に留学した場合、3ヶ月前後でほとんどの日本人留学生が3級合格レベルに達しています。
【写真4.3】独創的な雰囲気を醸し出す中国の古風建築物。見る者を魅了する(出典:写真ac)。
次に、「会社員(公務員)として、中国語を活かした仕事に就きたい場合」は、2級を目標にすべきだと思います。
2級は、3級と比べると難易度がぐっと上がります!
個人的には、2級までに必要な勉強期間は、留学した場合でも1年以上必要だと考えています。
時間にすると、1000時間以上の勉強が必要です。
私は、2年にわたる語学留学を経て、帰国後に2級を取得しました。
それまでの学習の過程で、仕事で使えるだろうと自信を持てるようになったのが、2級に合格した頃からでした。
ちなみに、大学で中国語を教えている友人によれば、2級に合格できた学生は、就職活動を相当有利に進めることができているらしいです。
それだけでなく、多くの翻訳学校が、入学に必要な中国語力の目安として2級以上を要求しています。
以上をまとめると、下記のことが言えます。
①教養として学ぶなら3級、仕事で活かすなら2級以上が必要!
②2級は就職に有利なだけでなく、翻訳学校の入学条件にもなっている!
このことから分かる通り、2級以上の合格で希少価値が生まれます。
最後になりますが、留学をしていても、2級に合格できる人は稀です。
大抵の留学生が、3級レベルより上に進むことができていません。
これは、留学期間の長短に関わらずです。
確かに、語学(中国語)学習は、「長期間に渡る」「地道な努力」を要求されます。
机に向かって単語をひたすら暗記していく作業は、面白みもありません。
しかし、努力すれば、それだけの伸びるのが語学です。
理解力が要求される数学や国語と比べると、報われやすい科目です。
中国語を学んでいる方は、2級以上を目指し、学習を継続してみては如何でしょうか?