この記事では、中国語検定準1級の難易度(勉強時間)と合格によるメリットを書きます。

 準1級合格には、2000時間前後の勉強時間が必要です!

 学習期間で言えば、「2年程度の留学経験」ないし「大学における中国語学科卒業プラス1年間の留学経験」が無ければと合格は難しいでしょう。

 相当な難関試験と言えます!

 私の場合、2年間の語学留学から帰国した直後、2級を受験して受かりました。

 更に、そこから数年間勉強し、やっとのことで準1級に合格しました。

 2級(仕事で使えるレベル)と3級(日常会話レベル)の間の壁は非常に高く、留学経験があっても乗り越えられない人が多いです。

 その遥か上を行くのが準1級です。

 合格するためには、2級合格までに費やしたのと同程度の勉強時間が必要と言われています。

 要するに、「2級取得後、中国語力が再びゼロにリセットされて、その状態からもう一度2級を勉強して取得する」だけの学習が必要ということです。

 2級合格までに1000時間の勉強時間が必要ですから、そこから更に1000時間、合わせて2000時間の勉強が必要だということです。

 ただ、準1級に合格するメリットは、非常に大きいです。

 第一に、会社員(公務員)として中国語を活かした業務を担う場合、準1級合格レベルで対応できないものは、ほぼ無いと言って良いでしょう。

 当然ながら、就職・転職活動において、自信をもって中国語力をアピールできるだけのレベルにあると言えます。

 第二に、通訳者・翻訳者という「中国語専門職」を目指すにあたり、スムーズに学習を始められることも、準1級合格クラスの人が有するメリットです。

 ちなみに、1級は10年以上の通訳経験があるプロでないと受からないと言われている試験です。

 従って、1級を目指すのは現実的ではありません。

 準1級が、中国語学習の事実上のゴールと言えます。

【写真4.4】観光客で賑わう中国の名所旧跡。屋形船が観光客を乗せて進んでいる(出典:写真ac)。

 私が中国語の勉強を継続できた理由として、中国語検定の存在が非常に大きいです。

 より上位の級の合格を目標にすることで、モチベーションを維持し、勉強を続けることができました。

 私はこれまでの会社員生活で、一度も中国語を活かした業務に就いていません。

 そのため、中国語検定の存在が無かったら、20年近くも勉強を継続できていなかったでしょう

 また、最終的に準1級に合格できたことは、大きな自信に繋がり、翻訳者を目指した動機にもなりました。

 中国語の学習を始めようとしている方、そして、学習中の方には、中国語検定は是非ともおススメしたい検定試験です。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA