まるで宝くじ?TQE(翻訳実務検定)に合格すれば、誰でも一夜でプロ翻訳者になれます!
前回の記事「未経験から翻訳者になる方法!(前編)【記事1.2】」で、未経験者が翻訳者になるための方法として、下記の3つを挙げました。
①クラウドソーシングで実務経験を積むこと
②翻訳会社が運営する学校を卒業すること
③翻訳会社が実施する検定試験に合格すること
それから、①と②について、簡単に解説しました。
そこで最後に、③の翻訳会社による検定試験について述べていきます。
この検定試験、その他の試験とは大きな違いがあります!
検定試験と言えば、基本的には能力を証明するもので、転職時に履歴書に記載するくらいしか思い浮かびません。
ところが、翻訳の世界には、合格すればプロの翻訳者として認められ、仕事を発注してもらえるようになる検定試験があるのです!
それは、サン・フレアアカデミーが実施する翻訳実務検定、通称TQEです!
100点満点中、70点以上を取得すれば、翻訳者として登録してもらえます!
しかも、登録先は、国内最大級の翻訳会社、株式会社サン・フレアです!
これであなたも、プロの翻訳者!という夢のような試験です!
しかも、受験資格は一切ナシ!
更に合格者は、「翻訳実務士」の称号を与えられます!
以前、旧司法試験を、一夜で人生逆転ができる「夢のような試験」、まるで宝くじのようだと言っている人がいました。
では、TQE(翻訳実務検定)は、現代に蘇った旧司法試験や宝くじのような存在なのでしょうか?
実際のところは、
旧司法試験が、誰でも受験できるがほとんど誰も受からない試験だったように…
宝くじが、誰でも夢をみることができるがほとんど誰も当選しないように…
TQE(翻訳実務検定)に翻訳未経験が合格できる可能性は、限りなくゼロに近いと言えるでしょう!
それどころか、プロの翻訳者でもまず受からないと言われています。
【写真1.3】朱色の光を放つ無数の提灯。提灯の下には、多くの屋台が並んでいるのだろう(出典:写真ac)。
以上を考えると、翻訳学校ルートが、翻訳者になるための一番堅実な方法だと言えます!
これまで、未経験者が翻訳者になるためのルートとして、下記の3つの方法を挙げました。
①クラウドソーシング
②翻訳学校
③TQE(翻訳実務検定)
このなかで私は、最も時間が必要で、かつ学費の負担も発生するであろう②の翻訳学校が、実は一番堅実なルートであると結論付けました!
もちろん、③のTQEも、非常に難しいですが、魅力的なルートです。
しかし、TQEだけに傾倒するのも、ハイリスクです。
そこで、翻訳学校で学びつつ、TQE合格に向けた勉強をするというのが、効率的でしょう!
私も、翻訳学校での学びをメインに据えながらも、TQEの受験を続けています。