TECC(正式名称:中国語コミュニケーション能力検定)は、株式会社イーオンが実施する民間の中国語の試験です。
リスニングとリーディングの各70問で構成され、1000点満点のスコアで評価されます。
受験料は6,600円というリーズナブル価格で、しかも、全国の主要都市で年に2回実施されます。
比較的受験しやすい試験であると言えるでしょう。
TECCの魅力!これは、TOEICに形式が似ていることに尽きます!
明らかにTOEICを意識して作られています!
試験後のアンケートで受験動機を問われるのですが、その選択肢のなかに、「TOEICと形式が似ていることは、受験の決め手になったか?」というような感じの項目がありました!
TECCは知名度が高い試験ではないので、就職・転職活動の際、相手先の面接官が知らない可能性は高いでしょう。
しかし、TOEICの中国語版の試験だという一言で説明がつきます!
この高い訴求力こそが、TECCの最大の魅力であると言えるでしょう!
【写真4.5】雄大な中国の湖。龍頭の遊覧船が、湖畔に停泊している(出典:写真ac)。
このようにTECCは魅力的な試験ですが、受験にあたっては、中国語検定3級に合格してからをおススメします。
TECCは、中級レベルの問題を、素早く解く試験です。
中国語検定やHSKのように、難易度ごとに試験が分かれているわけではありません。
そのため、自身のレベルに合わせた試験を受けることができません。
初学者から上級者まで、受験者全員が同一の試験を受けます!
そのため、一定の中国語力が無ければ、全く解けなかったという事態に陥りかねません!
実際、英語の試験であるTOEICのリスニングでも、受験者のレベルによっては、一問も聞き取れないということが発生しています。
更に、TECCの解答には、スピードが求められます。
中国語検定準1級が、上級レベルの問題をじっくり解くことに対し、TECCでは中級レベルの問題を素早く解くことが求められます!
私の場合、中国語検定準1級合格後、1回目のスコアが800点代前半でした。
その後、過去問を研究して再度挑み、2回目が900点代前半、3回目が900点代後半でした。
この経験から、個人的には、中国語検定準1級とTECC900点台が同じくらいの難易度ではないかと思います。
中国語学習者の間では、三大難関試験として、「中国語検定準1級」、「HSK6級180点」、そして「TECC900点」が挙げられています。
中国語学習の成果をかたちとして残すためにも、TECC900点を目指してみては如何でしょうか?