この記事では、新時代の翻訳のスタイル!クラウド翻訳とは何かについて書きます。
近年、クラウド翻訳という新たな翻訳のスタイルが躍進しています!
従来、翻訳のスタイルは、下記のようなかたちでした。
まず、翻訳を依頼したい会社は、まず翻訳会社にコンタクトをとります。
そこから、依頼する内容、報酬、納期等について、翻訳会社と交渉します。
成立すれば、翻訳会社が仕事を正式に引き受けます。
それから翻訳会社は、自社に登録している翻訳者のなかから適任者を選び、仕事を発注します。
この流れにおいて、仕事を仲介する翻訳会社の果たす役割を著しく縮小したのが、クラウド翻訳です。
クラウド翻訳において、翻訳を依頼したい法人・個人は、クラウド翻訳会社のWEB上のプラットフォームに、翻訳案件を掲示します。
案件には、翻訳に関する内容、報酬、納期等が記載されています。
掲示された案件は、クラウド翻訳会社に登録している全ての翻訳者が、随時閲覧することができます。
ここで翻訳者は、取り組みたい案件があれば、それを受注し、翻訳に取り掛かります。
ここに、案件をどの翻訳者が受注するかは、早い者勝ちです。
翻訳を依頼する法人・個人は、通常、翻訳者を選べません。
また、翻訳者は、どれだけの経験・能力を有していても、他の翻訳者より出遅れれば、案件を受注することができません。
一般的な翻訳会社と違って、仕事の依頼を待つスタイルではありません。
自ら仕事の獲得に動く(案件の掲示をこまめに確認し、遅滞なく受注する)ことが必要となります。
※報酬、納期、受注の優先順位等については、一般的なクラウド翻訳について説明しています。会社によって、多少の違いがあります。
【写真1.7】芸術的な美しさの水車と橋梁。これだけの景観には滅多に出会えない(出典:写真ac)。
クラウド翻訳において、翻訳する内容に関しては、依頼者と翻訳者の間で話し合い、案件を進めます。
クラウド翻訳会社は、仲介しません。
会社が提供するのは、依頼者と翻訳者がやり取りをするためのプラットフォームだけとなります。
説明が長くなりましたが、以上がクラウド翻訳のスタイルです。
翻訳学校卒業後、私はアメリアに入会、2社のトライアルに挑戦し、落選しました。
その後、新たな営業先として注目したのが、クラウド翻訳というスタイルです。
クラウド翻訳は、私のように会社員を本業としている翻訳者にとって、適した翻訳スタイルだと当時感じました。
平日に会社から帰った後や定休日等など、自分の都合が良い時間帯に、仕事を受注する働き方ができると思ったからです。
以降、3回に渡ってクラウド翻訳会社のトライアルを受験したときの感想を記事にします。