この就職転職のカテゴリーでは、今後、数回に渡って「特別捜査官」の採用試験を受けたときの体験談を書きます。

 特別捜査官とは、「警察官」です。

 そのなかでも、高い専門性を有し、各都道府県の警察組織において、特殊犯罪を担当する者が特別捜査官と呼ばれています。

 一般の警察官とは、採用枠が別に設けられている場合が多いです。

 特別捜査官で代表的なのは、下記の職種です。

 ①IT犯罪の捜査にあたるサイバー捜査官

 ②経済犯罪の捜査にあたる財務捜査官

 ③外国人が絡んだ犯罪の捜査にあたる国際捜査官

 サイバー捜査官は「情報処理技術」を、財務捜査官は「財務に関する知識」を、国際捜査官は「外国語の運用能力」を求められます。

 しかも、非常に高度なレベルを要求されます。

 特別捜査官は警察官ですので、身分としては公務員になります。

 各都道府県で採用される地方公務員です。

 従って、特別捜査官になるには、希望する都道府県の採用試験(公務員試験)に合格しなければなりません。

 ただし、全ての都道府県が募集しているわけではなく、首都圏等の規模が大きいところに限られているのが現状です。

 また、募集をしているところでも、採用枠はわずか1~3名しかありません。

 数百名規模で採用される一般の警察官と違って、非常に狭き門です。

 そのためか、その採用試験の実態はほとんど表に出ることが無く、多くの謎に包まれています。

 そこで今回、私が受験したことのある「国際捜査官」と「財務捜査官」について、その採用試験の実態を書いていきたいと思います。

 私は最終合格することはできていませんが、試験を受けたり、他の受験者と話したりするなかで得た情報をお伝えすることはできます。

 その情報が、この先受験を考えている方のお役に立つことになれば幸いです。

【写真3.4】長大な河川をゆったりと進む屋形船。広大な国土をもつ中国ならではの絶景である(出典:写真ac

 先述した通り、特別捜査官は地方公務員(警察官)です。

 そのため、勤務を希望する都道府県の警察官採用試験を受験することになります。

 通常は、一般の警察官採用試験(大卒程度)に加えて、特別捜査官として必要な専門知識に関する試験を受けることになります。

 一般の警察官採用試験の一次試験は、基本的に「教養試験」のみなので、これに加えて、「専門試験」を受験するということです。

 試験内容は、受験する特別捜査官の種類によって異なり、国際捜査官ならば「外国語」を、サイバー捜査官ならば「情報技術」となります。

 一見すると、試験の難易度が上がるように思われますが、見方によってはそうでもありません。

 専門試験で高得点を取得すれば、教養試験における点数が低くても、ある程度カバーできるからです。

 教養試験だけで合格点を取得しなければならない警察官採用試験と比べて、この点は有利だと考えることもできます。

 私も、教養試験の手応えはよくありませんでしたが、一次試験を突破できたのは、専門試験である程度得点を取れたことによるものだと確信しています。

以後、就職転職のカテゴリーでは、数回に渡って「特別捜査官採用試験の受験体験記」を記事にしていきます。


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