今回の記事では、2018年度全国通訳案内士二次試験の受験経験を基に、やっておくべきだったと後悔していることを書きます。
やっておけば良かったこと!それは、プレゼンテーション問題における「知識のインプット」です!
全国通訳案内士二次試験のプレゼンテーション問題で出題されるテーマの数は、ほぼ無限大だと言って良いでしょう。
二次試験の概要はこちら↓
全国通訳案内士二次試験受験記!(第1回)二次試験の概要!【記事4.6】
受験前、私は次のように考えていました。
「勉強していたテーマが出題される可能性は、皆無である。よって、受験のその場で何とか言葉をひねり出し、話していくしかない。」
このように考えて、過去問を過去数年分眺めただけで二次試験に挑みました。
これが大きな間違いでした。
受験するまでは、友人との会話のように、その場で何かを話せるだろうと甘く考えていました。
しかし、当日、試験官を前にして、ほとんど言葉を発することができませんでした。
知識が無いと、ここまで何も話せないのかと絶望したほどです。
試験当日、私に提示された3つのテーマは、下記のものでした。
「琵琶湖」、「鹿威し」、「スタジオジブリ」
このとき、プレゼンの準備時間の30秒を使い、私が考えたのは下記のことです。
「琵琶湖」については、話すべきことがすぐに思い浮かばないので、パスする。
「鹿威し」は、日本庭園の話に繋げれば、何とか話せるかもしれないが、楽しい話はできそうもない。
「スタジオジブリ」なら、何とか話せるかもしれない。
そこで、「スタジオジブリ」をテーマに選び、その旨を試験官に伝え、プレゼンを開始しようとしました。
まず、日本人は、多くが子供の頃にスタジオジブリの作品を見て育ったことを話しました。
この時点で、既に次の言葉が見付かりませんでした。
何かを話さなければと思いながらも、全く言葉が出てこないため、ただただ焦ったことを覚えています。
結局、スタジオジブリで創られた作品は面白いので、ぜひみて下さいと言っただけで、プレゼン時間の2分間が終わった記憶しかありません。
当然ながら、結果は不合格でした。
【写真4.7】眩い輝きを放つ古風建築物。観光施設だろうか?中国には、美しくライトアップされた構造物が非常に多い(出典:写真ac)。
今思い返してみれば、プレゼン後の質疑応答の時間、試験官は助け船を出してくれていました。
「ジブリの世界を体験できる場所が日本にはあるらしいが、それはどこか?」
質疑応答の時間、試験官から上記の質問を投げかけられました。
分からずに戸惑っていると、今度は「それは東京にあると聞いているが本当か?」と、範囲を東京に限定し、私が気付くように促してくれました。
知っている人ならここで直ぐに気づいたでしょう。
しかし、私は全く知らなかったため、答えることができませんでした。
後日調べたところ、「三鷹の森ジブリ美術館」という施設があることが分かりました。
試験のとき、これを知っていれば、面接官の助け舟に乗って、話を繋げられたでしょう。
しかし、知識のインプットをしていなかった私は、何もできませんでした。
ここまでをまとめると、2018年度のプレゼンテーションにおける反省点は、範囲が広いからと勉強をしなかったことです。
土壇場の機転で何とかしようと甘く考えた結果、惨敗しました。
従って、たとえ全範囲を網羅できなくとも、出来る限り努力するべきだったと激しく後悔しました。
以上、この先受験を考えている方の参考になれば幸いです。
次回は、「通訳」並びに「実務質疑」における反省点を書きます。