中国のラーメンの呼称は、日本とは若干違います。
日本では、スープをベースにして呼び名を決めているのに対し、中国では具材をベースにしています!
例えば、日本におけるラーメンの種類は、「醤油」、「味噌」、「塩」、「豚骨」など、スープをベースとして分けられています。
チャーシュー麵などの呼び名もありますが、味噌や塩等の名前が付いていなければ、醤油ラーメンだというのが基本的な認識です。
一方で、中国のラーメンの呼び名は、次のようなものです。
①排骨湯麺(豚バラ肉のラーメン)
②酢辣湯麺(酢の酸味と唐辛子等で辛みを効かせたラーメン)
③牛肉麵(牛肉のラーメン)
スープではなく、具材名が、ラーメンの名前となっています。
どちらが良いとかいう話ではありません。
ただ、「スープと具材、どちらに重きをおいているか」という日中の違いに面白みを感じたので記事にしました。
ところで、数年前、日本で中国本場のラーメンに出会う機会がありました。
岩手県盛岡市へ仕事で行ったとき、炸醤麺(ジャージャー麵)を食べたときです!
炸醤麺は、肉みそと刻んだキュウリなどを、ゆでた麵に絡めて食べる中国北部起源の麺料理です。
味付けは日本人向けに若干アレンジされていましたが、日本で炸醤麺を食べられると思っていなかった私は、大変嬉しかったのを覚えています。
【写真2.7】排骨湯麵(上段左端)、酢辣湯麺(上段中央)、炸醤麵(上段右端)、下段(牛肉麵)。中国には、安くて美味しいラーメンが山ほどある(出典:写真ac)。
さて、中国で長い間生活している日本人にとって、無性に恋しくなるのが日本の料理です!
中華料理は非常に美味しいのですが、それでも、たまには「味噌汁」や「煮物」を食べたくなります。
尚、中国の都市部では、日本食を食べるが可能です!
寿司やラーメンを中心に、中国でも日本食は大人気です。
そのため、回転寿司店、ラーメン店、牛丼屋、蕎麦屋、うどん屋などの多くの店舗があります。
居酒屋も人気で、そこでは、焼酎や日本酒のほか、味噌汁、煮物、刺身などを食べることができます。
また、日本からの輸入食品を扱っているデパートも多くあります。
そのため、日本のインスタントラーメンやカップ麵にも困りません!
ただ、日本食は基本的に割高になります。
日本で食べる場合の1.5倍程度の値段ですので、中国現地の屋台料理などと比べると、かなりの高額です。
それでも、留学して数ヶ月もすれば、どうしても食べたくなるのが日本食です。
ちなみに、日本食に限らず、中国の都市部には、ハンバーガー、ピザ、コーヒーなどの世界的チェーンが進出しています。
よって、欧米のファーストフードも食べることが可能です!
以上、日中におけるラーメンの呼び名の違いと、中国での日本食事情でした。