クラウド翻訳会社Gengo、そのトライアル合格のために必要なのは、「意訳」を極力無くし、原文に忠実に訳すことです!

 私は2回目の受験で、Gengoのトライアルに合格できました。

 ※実際には、Gengoでは「トライアル」ではなく、「トランスレーターテスト」と呼ばれれています。

 この記事では、そのときの感想を書いていきたいと思います。

 私は2020年に受験しましたが、当時のトライアルにおける文章の分量は800文字弱、制限時間はありませんでした。

 翻訳文の内容は、1回目が「日常生活に関するもの」で、2回目が「観光に関するもの」でした。

 どちらも平易な内容で、読解に苦労することはありませんでした。

 最もありがたかったのは、「不合格時に、その理由についてコメント」があったことです。

 トライアルの結果(合否)はメールで送られてくるのですが、そのときに不合格となった原因が書かれているのです。

 通常、トライアルで不合格の理由を教えてくれる例は、大変稀少です!

 次回のトライアルで、同じ失敗を繰り返さないようにできるからです。

 実際、2回目のトライアルでコメントされた点を改善したところ、合格することができました。

 私の場合、1回目で意訳した箇所が「原文に則っていない」とのコメントだったので、2回目は意訳を完全に排除しました。

【写真1.14】中国の水郷。長江と黄河、二つの雄大な河川を有する中国には、多くの美しい支流がある(出典:写真ac)。

 ところで、Gengoのトライアルは誰でも受験できるわけではありません。

 受験の前に、プレテストという5択式の問題に解答し、合格する必要があります。

 問題数は5問で、4問以上正解すれば合格です。

 私が中国語→日本語訳を受験したときは、中国語の「原文」と5つの日本語の「訳文」が提示され、5つの訳文のなかから、正しいものを選ぶ形式でした。

 選択した訳文が正解だったかどうかは、合否の結果と共に表示されます。

 不正解である4つの訳文には、文法上の間違いが隠されています。

 明らかに不自然な日本語表現が含まれているので、基本的には、特に迷うところは無いと思います。

 また、プレテストは3回まで受験できるので、仮に不合格でも受け直すことが可能です。

 このように書くと、非常に簡単な試験に思えるのですが、それは我々が日本語ネイティブだからです。

 日本語訳で合格した私は、続けて「中国語訳」を受験しましたが、一つも正解できませんでした。

 選択肢にある5つの中国語訳のどれもが正解にみえて、選ぶことができなかったのです。

 中国語訳は、私には無理だと悟った瞬間でした。


コメント一覧

返信2022-12-09 01:55

らいき16/

初めまして、中国からのらいきと申します。今年で中国の日本語・中国語通訳士試験3級に合格したから、今月でGENGOの中国語→日本語スタンダード・テストを2回受けましたが、2回失敗してしまいました。 GENGOに合格できる経験を探しに、こちらのサイトに…… 文章を見た後、なんか「同感だ」と思っております。 こちらも通訳に興味があるので、通訳の友になりませんか。 日本人ならこんなストレートではないかもしれませんが、もし失礼なところがあったら、ご容赦ください。

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