第3回の記事では、「国際捜査官採用試験の受験者はどのような属性の人だったのか」を記事にします。

 私自身、最終合格はしていないため、本来は記事にするのもはばかられます。

 しかし、謎に包まれた採用試験の実態を少しでも明らかにすることは、これから受験を考えている方にとって、有益であると思われます。

 また、一次試験を通過していることから、一次合格に必要な中国語については伝えできると考え、記事にしました。

 さて、前回の記事(特別捜査官受験記!(第2回)国際捜査官一次試験のレベルとは?【記事3.5】)では、一次試験の専門科目(中国語)のレベルについて書きました。

 このうち、「(旧)HSK初中等」からの抜粋が問題として出題された自治体では、1名の募集枠に対し、私を含めて7名の受験者がいました。

 私は、他の受験者の属性が大変気になっており、迷惑がられるのを承知で、4名の受験者に話しかけました。

 ありがたいことに、他の受験者は皆気さくな方で、お互い打ち解けていろいろなことを教えてくれました。

 ちなみに、今回の受験者は皆優しかったのですが、別の年度に受験した財務捜査官(経済犯罪を専門に扱う警察官)の採用試験では、露骨に嫌がられました。

 この財務捜査官の件については、別途記事にします。

 話を戻すと、国際捜査官一次試験の受験者の属性は、下記の通りでした。

【写真3.6】中国の古風庭園。背景にある高層ビルが、手前にあるレトロな庭園とコントラストを成しており、情緒を感じる(出典:写真ac)。

①私、当時20代、留学経験2年、大学で会計学等を専攻。

②27歳社会人男性、留学経験無し、大学で中国語を専攻。

 礼儀正しく、かつ、力強さが感じられる人で、警察官に関わらず、どのような職種でも対応できる社会人という印象を受けました。

 しかし、「簡単な試験だと思っていたら、難しかった。リスニングは全く聴き取れず、リーディングもほとんど解けなかった。」と試験後に話していました。

③22歳男性、留学経験1年、大学在学中、学部学科不明。

 明らかな体育会系で腕っぷしの強そうな男性でした。

 消防官や警察官などの公安職の公務員に絞って就職活動をしているそうです。

 礼儀正しく、消防官・警察官で最も重宝されるだろうという印象を受けました。

 しかし、問題があまり解けなかった様で、「同じ日程で行われた別の公安職の試験を受ければよかった。」と試験後に話していました。

④20代半ばくらい?の女性、留学経験1年、学歴不明。

 試験後に話をしていないので、手応えがどうだったかは不明。

⑤30代前半くらい?の女性、中国出身、大卒、日本人と結婚して帰化。

 どう考えても、今回の試験で最強の実力者です!

 中国語ネイティブであることに加えて、日本語も非常に流暢です!

 案の定、彼女は悠々と一次試験を突破し、私と共に二次試験に挑むことになりました!


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