大学生活の集大成が卒業論文ならば、留学生活における集大成はHSKです!
HSK(正式名称:漢語水平考試)は、中国政府が認定する、中国の国家試験です。
日本においても、中国語検定と並び、高い知名度を誇る試験です。
特に、中国に留学している日本人(外国人)にとっては、必須の試験と断言できます!
なぜなら、HSK以外に、学習の成果を証明する手段が無いからです!
大学において「卒業論文」が4年間の学習の成果を表すことと同様、留学においては、「HSKの成績」が学習の成果を証明してくれます。
さて、HSKには、1~6級で構成される筆記試験と、「高級」、「中級」並びに「初級」で構成される「口頭試験」があります。
筆記試験は、1級が最も易しく、6級が最も難しい試験となります。
合格基準は、6割以上を得点することです!
5級と6級については、試験後に取得した得点が送付されるだけで、合否判定の記載はありません。
しかし、6割以上の得点で、5級ないし6級の能力を有しているとものと評価されています。
学習期間ですが、これまで多くの留学生をみてきた経験上、下記が目安となります。
1年間の中国留学(勉強時間1000時間)でHSK5級(180点)
2年間の中国留学(勉強時間2000時間)でHSK6級(180点)
【写真4.13】中国の水郷。なぜか郷愁の念を感じさせる場所である(出典:写真ac)。
ところで、このHSK、留学の成果を形として残すこと以外にも、2つの大きなメリットがあります。
1つめは、中国の大学(正規課程)への入学資格が得られることです
※詳しくはこちら(中国の大学に入学するには?(後編)必要な中国語力と入学時期について!【記事2.5】)
語学留学では、学位を取得することはできません。
よって、中国で学士号等の学位取得を目指す日本人(外国人)にとって、HSKは、大切な第一歩となるのです。
2つめのHSK取得のメリットは、全国通訳案内士試験の一次試験(筆記試験)において、中国語科目が免除となることです。
全国通訳案内士試験は、日本において、語学に関する唯一の国家試験です。
以上のように、HSKは、受験・合格することに、多くのメリットを有する試験です。
HSKは中国の試験なので、留学生を受け入れている大学ならば、ほぼ必ず実施していると言われています。
もちろん、日本でも受験が可能で、国内の主要都市が受験会場となっています。
以上、HSKの紹介と取得のメリットでした。