(国家試験)全国通訳案内士試験の受験生にとって、HSKによる科目免除は、もはや必要不可欠であると言えるでしょう!
以前の記事(中国留学の集大成!HSKとは?取得のメリットを解説!【記事4.13】)で紹介したHSK合格のメリットについて、もう少し詳しく書きます。
HSK6級試験において、6割以上の得点を取得した場合、全国通訳案内士試験の一次試験(筆記試験)において、中国語科目の受験が免除されます!
全国通訳案内士試験は、我が国唯一の外国語に関する国家試験です!
試験言語は、英語をはじめとして、中国語、フランス語、ドイツ語等から選択します。
合格者は、日本を訪れる外国人観光客に対し、民間外交官として、通訳ガイドを行うことを主な生業とします。
「名称独占資格」であるため、無資格者が全国通訳案内士を名乗ることは、法的に禁じられています。
全国通訳案内士試験は、最終合格率が10%前後の難関試験で、一次ならびに二次試験の2段階で構成されています。
一次試験は、「外国語」、「日本地理」、「日本史」、「一般常識」、「通訳案内の実務」の5科目で構成されています。
当然ながら、5科目のなかで最も難関なのは、「外国語科目」です。
例えば、「わびとさび」について外国語で説明せよ(説明文を書きなさい)といった問題が出題されます。
全国通訳案内士試験は、受験者数が多い試験ではないので、市販されている教材・過去問が圧倒的に少ないです。
ましてや、英語以外の受験言語なら尚更です。
難関試験である上に、教材・過去問が少ない試験を、まともに受験して合格するのは、極めて困難であると言わざるを得ません。
その点、HSKは良質な教材・過去問が、数多く出版されています。
よって、HSKによる科目免除を活用する方が、はるかに効率的です!
【写真4.14】雄大な河川の畔に佇む中国の古風建築。歴史を感じさせてくれる場所である(出典:写真ac)。
免除は生涯有効(2021年現在)なので、それによって、他の科目に時間を割くことができます!
以上の理由から、これから受験する方々に対しては、HSKによる科目免除はおススメです!
ちなみに私は、一次試験5科目のうち、4科目免除で合格しています。
①外国語:HSK6級にて6割以上得点したことによる免除
②日本地理:国内旅行業務取扱管理者試験合格による免除
③日本史:センター試験にて6割以上得点したことによる免除
④一般常識:センター試験にて8割以上得点したことによる免除
このことから、受験したのは、「通訳案内の実務」一科目です。
現在は、最終関門である二次試験の勉強に専念しています。
以上、受験生の方々の参考になれば幸いです。