財務捜査官の受験者は、高学歴の人が多いです!
前回の記事(特別捜査官受験記!(第7回)財務捜査官一次試験の実態とは?【記事3.10】)では、採用試験でどのような問題が出題されたかを記事にしました。
そこで今回は、この財務捜査官採用試験を受験者はどのような人なのかを書きます。
私が受験した自治体では、私を含めて受験者は5人(すべて男性)で、そのうち、話をすることができたのは3人で、スペックは下記の通りでした。
①東北大学卒業、現在無職(公認会計士試験浪人)、25歳。
②東北大学卒業、現在無職(公認会計士試験浪人)、年齢20代後半くらい
③会社員(公認会計士及び税理士ではない)、年齢20代後半くらい
もう一人は話しかけるきっかけを逃してしまい、スペックは分かりませんでした。
東北大学の卒業生が2名もいることから、国際捜査官の受験者と比べて、受験者の学力が高い印象を受けました。
一方で、受験者同士の雰囲気は、かなり張りつめたものがありました。
話しかけたときも、③の会社員の方には、露骨に嫌な顔をされてしまいました。
国際捜査官のときは、受験者同士で試験後に歓談したり、一緒にタクシーに乗って最寄り駅まで行ったり、和気あいあいとしていたので、それとは真逆の雰囲気でした。
【写真3.11】上海駅。中国全土から、多くの人が上海ドリームを夢見て降り立つ(出典:写真ac)。
さて、今回の財務捜査官の採用枠は1名です。
一次試験で不合格だったのは、私と話しかけなかったもう1人の受験者でした。
問題がそこまで難しくないので、東北大学を卒業した2人にとっては余裕だったことでしょう。
その後、最終合格者の受験番号をみると、③の会社員の人でした。
思えば、③の会社員の人は、力強さを感じさせるものがありました。
東北大学卒業生の2人は、学力が高いのは間違いないでしょう。
しかし、財務捜査官があくまで「警察官」であることを考えると、③の会社員が最も相応しい人選だったと私も思います。
これらをまとめると、次のようになります。
財務捜査官採用試験で出題される問題は、さほど難しくはない。
しかし、試験範囲は広範囲(日商簿記2級~1級に加えて財務分析の知識が必要)。
また、受験者のレベル(会計知識)がそれなりに高い。
問題が難しくなく、受験者のハイレベルだということは、合格者は満点近くを取得している可能性があります。
従って、試験は難関だと言えるでしょう。
合格には、十分な準備が必要だと思われます。
以上、財務捜査官採用試験の受験記でした。