第95回(2021年5月)のTQEを受験した皆様、お疲れ様でした。
今回の中国語→日本語訳の翻訳課題は、「拝金主義を助長するショート動画の弊害」に関する記事でした。
私は4回目の受験となりますが、課題文の難易度は、過去3回とほぼ同程度だと感じました。
私個人の感覚になりますが、TQEは受験する回によって難易度にバラツキが少ないところが良いところの一つだと思っています。
背景知識について適度に調べなければいけないところ、翻訳が簡単な箇所と難しい箇所が毎回同じくらいの割合で存在します。
背景知識についても、出題されるのが時事ニュースに関するものなので、受験者の得意不得意によって大きく差が出るようなものではありません。
従って、純粋に「翻訳力」が問われる試験となっており、翻訳者の実力を測るうえでは非常に優れた指標であると思います。
尚、要望を挙げるとすれば、試験日数を長くして欲しいということです。
毎回週末(土日)を含む4日間程度の試験日数なのですが、少し短いのではないかと思います。
平日会社勤めをしていれば、本格的に取り組めるのは土日だけですが、ここに予定が入ると、かなりしんどくなります。
主催するサン・フレア側は、採点のための日数を1ヶ月半以上とっているのですから(笑)、試験のための時間も、もう少し長く設定してもらいたいところです。
【写真1.16】中国の夜の街を行き交う人々。木々も道路も整然として美しい(出典:写真ac)。
今回の翻訳では、意訳にならないように気をつけ、かつ、専門用語の調査を入念に行いました。
いずれも、過去3回の成績評価の際に指摘を受けた点です。
専門用語に関しては、意外にも日本語のWebサイトに解説が載っていることが分かりました。
“正能量”という中国語の意味が分からず調べていたところ、最近使われ始めた単語ということで、中国語学校のサイトで紹介されていました。
ポジティブエネルギーやプラス思考、正のオーラという意味で使うらしいです。
さて、TQEの採点結果発表は6月28日です。
これまでの受験を振り返ってみると、1回目が59点、2回目が58点、3回目が61点でした。
3回目の受験で何とか60点を超えられたので、4回目の今回は60点後半を取得できていればベストだと思っています。
70点を超えると、サン・フレアの登録翻訳者になれるほか、翻訳実務士の認定を受けられます。
認定を受けた暁には、是非とも「翻訳実務士」と名刺に記載したいところです。
ただ、サン・フレアの資格なので、他の翻訳会社の方に名刺を渡しにくくなりそうです。
まあ、70点を超えることができてから、考えることにします。