中国の伝統料理である「臭豆腐」は、一度食べたらクセになる美味しさです。
悠久の歴史をもつ郷土料理で、中国全土で食べられます。
ただ、地方によって作り方や味付けに大きな差があると言われています。
最もよくみられる作り方では、まず、発酵させた豆腐を準備します。
それを包丁で四角く切り、油で揚げて、揚げ豆腐を作ります。
次に、少量の水、胡椒、クミンパウダー、おろしニンニク、唐辛子ソース等を混ぜ合わせて、タレを作ります。
そのタレを出来上がったアツアツの揚げ豆腐にタレをかけて完成です。
サクサクとした揚げ豆腐の食感と甘辛いタレの味が絶妙の美味しさを与えてくれます!!
発酵させる過程で生じる強い臭みが特徴です。
中国に行けば、全国のレストランで食べられますが、おススメは屋台で食べることです。
揚げたてを食べられるということもありますが、屋外という雰囲気に風情を感じることができ、一層の美味しくいただけます。
値段も一皿2元程(日本円で36円前後)で食べられるので、非常にお得感があります。
栄養価も高く、効率的に栄養成分を摂ることができます。
ボリュームも満点で、小腹がすいたときに食べるのはうってつけです。
まさに、「美味しい」、「安い」、「栄養価が高い」、「ボリュームがある」、「手軽に食べられる」メリットの多い食品と言えるでしょう。
尚、日本国内の一部の大都市でも臭豆腐を提供しているレストランがあるようです。
【写真2.14】臭豆腐。屋台の周囲には何とも言えない独特のにおいが漂う(出典:写真ac)。
私個人としては、中国における臭豆腐は、日本人における納豆に相当するのではないかと考えています。
なぜなら、刺激的な臭みを有しながらも、無性に食べたくなるところが、臭豆腐と納豆は非常に似ているからです。
当然ながら、大豆から作られるところも同じです。
異なる点としては、臭豆腐は納豆のような粘り気がないことです。
また、納豆はご飯にかけて食べることが多いですが、臭豆腐は独立したひとつのおかずとして食べることが多いです。
実際、中国の多くのウェブサイトでも、臭豆腐と納豆を比較している記事が多くみられます。
一方で、臭豆腐は発酵させる過程で食材にカビを生やします。
そのため、長期間に渡って食べ続けたり、一度に大量に食べたりすると健康に良くないという説もあります。
胃腸にも負担をかけると言われているため、やはり適量に抑えておくのが望ましいと言えるでしょう。